2013年3月28日木曜日

自転車はタクシーに近づくな

▼クルマを運転中、前を走るタクシーの動きには細心の注意を払わなければならない。停留所のある路線バスとは違い、タクシーは駐停車禁止場所であろうが、どこで止まるか予測がつかないからだ。で、客の乗降で、急停車や急な進路変更など「急」のつく動作がやたら多くヒヤリさせられる。

▼車道を走る自転車にあっては、停車中のタクシーに神経を使わなければならない。停車中のタクシーは、客の乗降スペースを確保するため、路肩から少し離れた場所に止める。ちょうど、自転車1台分が通行できる幅である。

▼自転車がこれみよがしに、タクシーの左側からすり抜けるとどうなるか。タクシーのドアが開き乗ろうとした客や降りてきた客が、爆走中の自転車に衝突されるという痛ましい事故も否定できない。何の罪もない乗客を巻き込むことはあってはならない。

▼路肩はタクシー営業で不可欠な空間であり、車道の左端を走行する自転車と共存することは難しい。そこで、停車中のタクシーがあれば「やむを得ない」として、自転車は歩道に上がるよう義務づ けてみてはどうか。交通の安全を確保するため法制化が急がれる。



乗客をおろすため停車中のタクシーの
左側をすり抜けようとする自転車




参照
道交法第63条の4(要旨)「自転車の歩道通行」
自転車は、次に掲げるときは、歩道を通行することができる。
1.道路標識等により自転車が歩道を通行することができることとされているとき。
2.自転車の運転者が、自転車により車道を通行することが危険であると認められるとき。
3.車道又は交通の状況に照らして自転車の通行の安全を確保するため自転車が歩道を通行することがやむを得ないと認められるとき。

2013年3月20日水曜日

競技用自転車乗りのペアルックを禁止せよ

▼先日、レーシングカーの外観のようなド派手なウエアを身につけた2人組みの競技用自転車乗りが信号待ちをしていた。2人とも男。よくみると同じデザインのウエアを着用している。どうやらユニホームのようだ。

▼自転車競技部の学生であろうか。いや、そうとは限らない。というのも、競技用自転車乗りは、自転車店の主宰や仕事仲間が集まり、レースチームを結成しユニホームをつくっているからだ。それでもって、サイクル団体が主催する「草レース」大会に所属チーム名でもって出場登録するのだ。

▼自転車レースは個人戦ではあるが、団体競技の要素もある。チームで集団をつくり走行し、空気抵抗の影響を受ける先頭者を交互に交替しながらレース運びをするからだ。チームワークが不可欠であり、車間距離を詰め隊列を組み爆走を展開する、日ごろのチーム練習がカギを握っている。


▼で、冒頭の2人組はどうか。同じユニホームのペアルック競技用自転車乗りがいれば、レース出場に向けチーム練習をしていることはほぼ確実。一般公道においては、他の交通に迷惑かつ危険だ。絶対にやめよ。警察はペアルック競技用自転車乗りを見つけしだい、公道練習を戒めるよう指導徹底をお願いしたい。


試合用ユニホームで爆走練習

2013年3月7日木曜日

路上駐車は自転車を救う

▼周囲の反対を押し切って車道を普通自転車で走行してみた。場所は、都内の高級住宅街、田園調布近くの都道(環八通り)。片側3車線の交通量の多い道路だ。当たり前だがクルマしか走っていない。人力の自転車が乗り入れるのははばかれる。

▼意を決して、歩道寄りの第1車線に進入。クルマとの速度差は歴然で、至近距離から絶え間なく追い越されヒヤリの連続だ。特にトラックのエンジン音が近づくと緊張が走る。自転車にはバックミラーがなく後ろの様子がわからないので、いつ抜かされるのか不安と恐怖で運転に集中できないほどだ。

▼そんななか光明もあった。駐車車両の存在だ。ドライバーは駐車車両を発見するなり第2・第3車線へと避けるため、第1車線はガラガラとなる。あたかも「自転車専用レーン」と化し、クルマにあおられたり至近距離から追い越しという、むごたらしい状況から解放されるのだ。

▼巷間、自転車の通行の妨げとなるとして、路上駐車を排除しろと騒ぐ輩(やから)がいるが、勘違いも甚だしい。片側2車線以上の場合、駐車車両によって自転車が走行しやすい環境となるのだ。通過中に駐車車両が突然動き出すという危険もあろうが、自転車を右側通行にして対峙させれば解決できよう。


駐車車両を避けるため第1車線はガラガラに
(都内・環八通り)