2012年6月28日木曜日

カーボンフレームの競技用自転車を禁止せよ

▼自転車の主要部品はフレーム(骨格)だ。全体の支えとなる大黒柱。走行中に生じる衝撃や荷重に耐えうる頑強なものでなければならない。自動車やオートバイと同じように鋼鉄が用いられて当然だ。

▼ところがどっこい、競技用自転車でカーボン素材のフレームが出回っており、非常に憂慮している。カーボンは炭素繊維だ。軽量化を図れるが、強度に難点がある。全てを使用した「フルカーボン」となると、ガラス細工の玩具に乗っているようなもので非常にきわどい。

▼衝撃に弱くデリケートな、カーボンフレームをかばうためにとんでもない運転がはびこっているのも事実だ。段差や路面の凸凹を避けるために急な進路変更をしたり、フレームに負荷を与えるブレーキ操作も躊躇してしまうことも否定できない。

▼致命的なのは、落雷の影響を受けやすいことだ。はるか遠くで雷鳴が響いただけで運転者のあせりを生み、正常な運転ができないおそれのある状態となろう。カーボンフレームは交通安全とは相容れない素材である。一般公道での使用を全面禁止するよう、法整備を促したい。


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Motorcycle gang
集団爆走する競技用自転車乗り(神奈川・湘南海岸周辺)




2012年6月22日金曜日

世捨人語 「車道を走る自転車は違法」

車道を走る自転車を見て、びっくりする人は多いです。各種調査でも明らかなように、大多数の国民は「自転車は車道」とする道交法の条文を知りません。もっとも、トラックや大型バスと同じ走行空間を走るのは「危ない」というのが国民感情ではないでしょうか。

身体がむきだしで走行が不安定になりがちな自転車にあっては、ガードレールで囲まれた歩道を走ることが安全であることは確かです。危険な車道走行を強いる道交法が実態にそぐわないとして、自転車の歩道走行は国民の間ですっかり定着しています。

実際、法の執行機関である警察官が歩道を自転車で走行しています。また、自転車で車道を走るとパトカーから歩道へ上がるよう指導されたという話も聞きます。歩道走行を理由に道交法違反で検挙されたという事例は確認できません。

要するに自転車が歩道を走ることは違法どころか慣習法として容認されているのです。この慣習法に反するのが車道走行です。長年、国民に根付いた慣行を崩せば当然、拒否反応が出ます。慣習法重視の姿勢を貫いてもらいたいと感ずる今日この頃。

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我が物顔で車道を占拠する競技用自転車乗り
(画像と本文は関係ありません)

2012年6月12日火曜日

自転車用ライトの「カンデラ」表記を全面禁止せよ

▼とある大型ショッピングセンター内にある自転車店。向かうはライト売り場。数多(あまた)あるLEDライトのパッケージを一つ一つ手にとって内容を確めた。次の瞬間、怒り心頭に発し、商品を床にたたきつけようかと思った。

▼ 理由は「 カンデラ」。「100カンデラ」や「150カンデラ」など、ライトの明るさを示すものとして馴染みの薄い「カンデラ」を用いているのだ。数字が高いほど光 が強いのは想像がつく。が、「何ワットの電球の明るさに相当」などと、具体例を出さなければ、どれほどの明るさなのかさっぱりわからないでないか。

▼ それにいいか、ここからが重要だゾ。公道で求められている自転車用ライトの基準は、都道府県の公安委員会が定める政令による。東京都の場合、「前方10 メートルの距離にある障害物を確認できる」ものだ。ところがどっこい、どの商品にも同基準を満たしているとの記載が一切ない。

▼さらに驚 愕の事実を発見した。ハンドルへの取り付け方の説明があるなど自転車用に開発されたことは明らかなのに、パッケージには「 自転車用ライト」とは明確に謳っていないのだ。法令に適合しない「違法ライト」であることを意図的に隠ぺいしているのでないか。国民を愚弄する行為であり 断じて許されない。

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2012年6月4日月曜日

ロードバイク入門 「 競技用自転車乗りの集団爆走を阻止せよ」

▼先日、筆舌に尽くし難い戦慄(せんりつ)な光景を目にした。競技用自転車乗りが集団で爆走練習していたのだ。画像を見よ。乗用車が通行しているように、ここは一般道だ。そこに4人の競技用自転車乗り。同じデザインのウエアを着ていることから、仲間同士での走行だ。

▼で、クライマックスが訪れた。先頭の競技用自転車乗りが頻繁に後を振り向く。進路変更のため安全確認をしているというより、競輪のように後続車の出方をうかがっているようだ。案の定、ゴール直前でスパートをかけるように、集団が急にスピードをあげた。

▼謎がわかった。数十メートル先には信号機。歩道の信号が点滅していたので、赤になる前に渡ろうと猛ダッシュ(アタック)を仕掛けたのだ。乗用車との相対速度から判断するに時速40キロは出ていたであろう、4人は姿勢を落とし必死にペダルをまわしている。

▼ 交差点付近は交通事故多発地点であり細心の注意が必要だ。信号が変わる直前は減速するなど無理に横断してはならない。ところが、この集団は交差点付近でス ピードが最高速に達しており、しかも車間を詰めての爆走だ。一歩間違えれば他の交通を巻き込んだ大惨事になりかねない。競技用自転車乗りの集団爆走を早急 に法の網にかけよ。



一般道での集団爆走。先頭車が後ろを向き仲間を挑発する