2013年4月11日木曜日

競技用自転車の軽量化を禁止せよ

▼競技用自転車の総重量は平均八~九キログラムしかなくい。車体を両手で持ち上げることが容易なほどだ。軽量化が実現できた理由は明白。前後車輪の泥よけや、前かご、スタンド、荷台、ベル(警音器)が備わっていないからだ。

▼車体を軽くすれば、より速く走れる(スピードが出せる)と勘違いし、さらなる軽量化に心血注ぐ輩(やから)もいる。ハンドルやサドルなどあらゆる部品を軽量素材に取り替えるなど、病的なまでに軽量化を図るというのだ。

▼2輪の自転車が車体を軽くするのはすこぶる危険だ。横風にあおられたり、大型トラックなど通行車両の風圧で挙動が不安定となり、転倒しやすいからだ。特に、設置面の小さい極細タイヤを履いた競技用自転車は、横からの空気抵抗を受けやすい前傾姿勢と相まって顕著だ。

▼スピードレースならいざ知らず、一般公道において軽量化は安全と相容れない。外圧の影響を受けず安定して走行するには、自転車に最低重量規制なるものを設ける必要がある。標準的なママチャリに相当する「総重量十五キログラム以上」を、まず義務化すべきだ。


強風にあおられたのか、車体が傾く
競技用自転車
(左)=荒川河川敷道路

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