▼先日、歩道に放置された競技用自転車にド肝を抜かれた。なんと、前後輪ともタイヤの溝がないでないか。すり減って表面がツルツルとなっているのでない。スリックタイヤという、自動車レースのフォームラーワン( FI )でも使用されるレーシング用を履いているのだ。
▼スリックタイヤは地面とのグリップ力が優れており、タイヤに強烈な回転力を加えても空転しにくく、効果的に動力を伝えることができる。サーキットなどきちんと整備された路面では効果が発揮できるが、気象条件や道路状態が千差万別の一般道路での使用には危険が潜んでいる。
▼致命的なのは雨天時の走行だ。溝がなければ水を切ることができない。濡れた路面では氷上を走行しているのと同じ状況となるのだ。2輪の自転車にあってはスリップによるを悲惨な転倒事故を招く。また、たい積した砂の上や荒れた路面でも同じで、ちょっとしたハンドル操作やブレーキで挙動が不安定となる。
▼1分1秒を競うスピードレースならまだしも、一般公道でスリックタイヤを履く理由は見当たらない。レースごっこはやめよ。タイヤは乗員の命を載せて走っている。安全・安心な走行にはタイヤの溝は必須だ。クルマの車検を例に、自転車タイヤについても1・6ミリ以上の溝を義務づけてみてはどうか。法改正がまたれる。

タイヤ溝がない競技用自転車
▼スリックタイヤは地面とのグリップ力が優れており、タイヤに強烈な回転力を加えても空転しにくく、効果的に動力を伝えることができる。サーキットなどきちんと整備された路面では効果が発揮できるが、気象条件や道路状態が千差万別の一般道路での使用には危険が潜んでいる。
▼致命的なのは雨天時の走行だ。溝がなければ水を切ることができない。濡れた路面では氷上を走行しているのと同じ状況となるのだ。2輪の自転車にあってはスリップによるを悲惨な転倒事故を招く。また、たい積した砂の上や荒れた路面でも同じで、ちょっとしたハンドル操作やブレーキで挙動が不安定となる。
▼1分1秒を競うスピードレースならまだしも、一般公道でスリックタイヤを履く理由は見当たらない。レースごっこはやめよ。タイヤは乗員の命を載せて走っている。安全・安心な走行にはタイヤの溝は必須だ。クルマの車検を例に、自転車タイヤについても1・6ミリ以上の溝を義務づけてみてはどうか。法改正がまたれる。
タイヤ溝がない競技用自転車
0 件のコメント:
コメントを投稿