▼毎日新聞(19日)の朝刊1面トップ(東京版)は「自転車走行、歩道は禁止・厳格運用」。はっきりいって、欠陥だらけの記事であった。ベタ扱いの記事を
トップにするために体裁上、無理やり行数(文字数)を伸ばしたことがうかがえる。プロが読めば、不要な部分が多い「ぜい肉」だらけの記事であることは一目
瞭然だ。
▼で、肝腎な「自転車の歩道走行禁止」を厳格運用する理由が書かれていない。「自転車が関連する事故が増えている」というそれら
しき部分はあるが、これは一般論を述べたのであって、今回の方針は事故増を受けて打ち出したものなのかはっきりしない。あたかも「事故が多いから車道走行
を徹底する」ということを印象づけるためのミスリードでないか。
▼一部週刊誌など「イエロージャーナリズム」でよくある手法だが、記者の
「自転者の事故が増えていますが、自転車の原則車道走行が徹底されていないのが原因だと思いますが?」との誘導尋問に、警視庁幹部が「マナーを守れば防げ
る事故は多い」と一般論を述べたのを、「歩道は禁止・厳格運用」と大げさに表現したのではなかろうか?
▼驚愕は「子供や高齢者らを除き車
道の左側を走るよう促す」という部分。なぜ、子どもや高齢者にも車道走行を徹底させないのか。車道は危険であるので推奨できないというジレンマなのか。と
思いきや、文章の最後は「方針とみられる」となっている。「みられる」という記者の推測(主観)にすぎないのだ。客観報道を旨とせよ。しっかりしろ。毎日新聞。
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参照
毎日新聞
毎日新聞の自転車報道に苦笑
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