▼競技用自転車を購入しようと、とある専門店に入った。おびただしい数のドロップハンドル車が展示されている。ハンドルの握り具合を確かめようとしたが、「商品に手を触れるな」との趣旨の注意書きがある。高飛車な態度に憤慨するのもつかの間。さらに驚愕の事実が発覚する。
▼なんと全ての展示車両にペダルがついていないのだ。これでは試乗できないでないか。店員にお願いすればペダルをつけてくれるわけでもない。聞くところによると特定の車種以外は試乗を拒否しているとのことだ。なんとも浅ましい。
▼自転車というのは乗り心地を確かめた上で購入を決断するものでないのか。特に、きつい前傾姿勢という特殊な乗り物である競技用自転車においては、体に合った自転車を選ぶことが重要だ。慣れない競技用自転車でいきなり公道を走るのは危険極まりない。
▼交通安全を置き去りにした販売手法は、店側の道義的責任が問われよう。公道の安全・安心をおびやかす存在である競技用自転車については、必ず試乗させてから販売するようを義務化すべきだ。法整備が待たれる。
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