▼が、警察官を責められない。というのも体力に自信がある警官でも、スピードレース用に開発された競技用自転車を前にしては非力だ。交通違反の取り締まりで追尾するときなど、加速力に優れた電動アシスト車が重宝されよう。
▼さらに競技用自転車を使った犯罪に警戒が必要だ。競技用自転車は走行音が出ないため背後から気配を気づかれずに近づくことができるなど、ひったくりで利用される可能性が十分ある。時速30キロ超で細い路地裏に逃げ込んでも追跡できるよう、白チャリは機動性が求められる。
▼ただ、普通自転車の価格の3倍超はするであろう電動アシスト車の導入に血税を投入するのは国民の理解を得られにくい。となると、競技用自転車を規制し犯罪を抑止するしかない。公道走行だけでなく販売や所持も禁止するのが妥当だ。法改正を待ちたい。
バックミラー、ベル、荷台を備えた「白チャリ」
電動アシストペダル