▼7月18日付け毎日新聞(東京版・朝刊)によると、2011年の自転車事故は01年と比べ18%減少したという。発生場所は歩道上が同9%増だったのに対し車道上は同40%の大幅減となり、歩道の事故件数が車道を上回ったとのことだ。
▼記事は旧建設省時代にお役人だった古倉という人物の調査結果を紹介したもので、件数が増えた歩道上の事故は、クルマが駐車場などから出入りする際に発生する事例が目立つといい、対歩行者よりもクルマ相手が多いとのこと。
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驚愕なのは、肝心な車道上の事故減についての分析が記事で触れられていないことだ。「車道を走る自転車が増えれば
ドライバーが注意し安全運転につながる」とそれらしき記述があるが、これは古倉氏の願望に過ぎない。事故減の原因を掘り下げてこそ交通安全に資するのに残
念だ。
▼10年前のデータと比較して40%減という数字をはじきだした意図は何だったのか。「車道の方が安全」という恣意的調査(報道)
の感が否めないでないか。いずれにせよ、11年10月に警察庁が「自転車通達」を出したばかりなので、「車道徹底」の結果が反映する12年の調査を待ちた
い。
参照
毎日新聞WEB
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