2013年1月24日木曜日

放置自転車対策 「自転車は持ち帰れ」

▼東京都は自転車規制を強化すべく条例案(※)を策定した。従業員の自転車通勤を認める企業に駐輪場確保を求めるなど、放置自転車対策に本腰を入れることは評価できる。都心のオフィス街は、自宅から会社まで自転車で通勤する輩(やから)の放置車両によって、路上の秩序が乱されているからだ。

▼自転車通勤者の自転車は、標準的な労働時間を考えると1日8時間超、放置されていることになる。都心の一等地を長時間、私物によって占拠されることは、経済的損失もさることながら、道義上許されない。クルマの駐車では考えらないことであり、極めて悪質であり見過ごすわけにいかない。

▼放置自転車の撤去は、東京都の悲願である2020年夏季五輪誘致にも欠かせない。というのも、電動アシスト車のバッテリーを発火装置として爆弾を仕掛けるなど、自転車がテロの道具として使われることが懸念されるからだ。テロの危険性はIOC(国際五輪委員会)メンバーの心証を害するでないか。

▼そこで「折り畳み式自転車」を義務化してみてはどうか。フレームを曲げるとタイヤの直径ほどの大きさとなり、片手で持ち運ぶことが可能な自転車だ。目的地に着いたら自転車を折り畳み、常に持ち歩いて移動するよう強制するのだ。放置自転車対策ばかりか駐輪場の整備も不要となり、国益に資する。法制化をまちたい。

自転車の安全で適正な利用を促進するための条例



折り畳み式自転車を義務付け放置自転車対策を

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