2013年2月28日木曜日

競技用自転車乗りに「フットブレーキ」を義務づけよ

▼先日、クルマを運転していたときのこと。赤信号で停止中、すり抜け競技用自転車が前に出てくる。前輪を交差点の中に突き出して止まった。両足はペダルに置いたまま、身体を横に傾け左手でガードレールにつかまり静止を試みている。

▼風が強いのか、それとも交差点を通過するトラックの風圧による影響か定かでないが、この競技用自転車乗りは前後に車体をふらつかせたままだ。一歩間違えればバランスを崩し、勢いあまって交差点内に転倒しかねない危険な状態だ。

▼信号待ちで停止中は、両手で前後のブレーキをしっかりかけることが肝要である。特に、自立できない2輪車にあっては、運転者の両足を地面にべったりと着地させることで挙動が安定する。すなわち両足でロックをかけるわけで、文字通り「フットブレーキ」てなわけだ。

▼2輪のライダーや普通自転車乗りは停止中、「フットブレーキ」を当然のように使っている。使っていないのはビンディング着脱を嫌う競技用自転車乗りだけだ。そこで「フットブレーキ」を義務づけてみてはどうか。両足が地面につかないサドル高も必然的に解消され、競技用自転車乗りの安全に資する。法制化を待ちたい。


信号待ちでふらつく
競技用自転車乗り

2013年2月20日水曜日

歩道の自転車も一方通行にせよ

▼警察庁は道交法を改正し、路側帯における自転車に通行規制を設ける方針だ。路側帯とは、画像1のような道路端に白線で区切られた部分だ。ガードレールで囲まれた歩道がある車道の路肩に敷かれた白線は「車道外側線」であり、路側帯ではないので注意が必要だ。

▼で、路側帯においては自転車の双方向通行が可能となっている。警察庁によると、自転車同士の正面衝突や、すれ違い時の接触事故を引き起こす危険性があるということで、法改正し一方通行に規制するという。

▼ならば、歩道の自転車も一方通行にしなければ整合性がつかないのではないか。先日、川崎市で起きた3人乗り自転車が転倒し乗っていた子どもがトラックにひかれた事故は、歩道上で対抗してきた自転車を避けようとして起きたものでないか。

▼自転車は歩道を走れない?「ふざけるな!!」と言いたい。自転車の歩道走行については道交法(63条の4)でしっかり担保されている。歩道での秩序を回復すれば、自転車を危険な車道に追い出そうとする動きもなくなろう。いずれにせよ、路側帯は一方通行で歩道は双方向というのでは、混乱を招く。一方通行に統一すべきだ。

so what
画像1
路側帯を走る自転車。法改正で逆走と
なり違反に



画像2
④は合法だが③の競技用自転車は逆走で違反



参照
毎日新聞2月14日夕刊(毎日新聞WEBニュース

2013年2月14日木曜日

GPS速度計で自転車のスピード違反を取り締まれ

▼自転車の危険運転によって国民の生命・財産がおびやされている。ご案内のとおり、交通事故の主因はスピード超過。危険自転車の壊滅に必要なことは、自転車に固有の制限速度を設けることだろう。

▼自転車にあっては、両足のつま先を地面につけて摩擦抵抗で止まれる、時速15キロ以下が安全だ。で、スピードメーター(速度計)はどうするか?サイクルコンピューター(サイコン)なるものは、ペダルの回転数や心拍数を計測するトレーニングのために使われる玩具であり、到底、容認できない。

▼そこで注目されるのがGPS(全地球測位システム)だ。技術的な説明は割愛するが、近年、このGPSの精度が向上しスマートホンで速度を計測できるようになった。試しに「Speed View」というアプリ(ソフト)を使い、自動車に乗って計測したら誤差は許容範囲であった。

▼GPS速度計の登場により、自転車のスピード規制は現実的となった。公道の安全・安心を取り戻すため、時速15キロ制限を早急に法制化すべきだ。


白バイが自転車のスピード違反を取り締まる
日は遠くない
(画像は本文と関係ありません)


GPSを使ったスマホ
速度計の画面。数字
は筆者の歩行速度

2013年2月6日水曜日

自転車乗りは上半身を発光せよ

▼先日、夜中にクルマを運転していたときのこと。ドロップハンドルの競技用自転車とおぼしき自転車が前を走っていた。挙動がおかしい。車間を詰めると、右腕を横に大きく広げていることが確認できた。どうやら、「手による合図」( 方向指示)をしているのだ。駐車車両を避けるために進路変更の合図であろう。

▼自転車乗りにしては珍しい模範運転として評価したいところだが、画像をよくみてもらいたい。セダン型乗用車のヘッドライトは、自転車(タイヤ)を照射しているものの、乗員の上半身は光が当たっておらず黒くつぶれているのだ。場所は東京23区内の主要道路で、街路灯があるにもかかわらずこのありさまだ。

▼すなわち、夜間においては自転車乗りが腕を広げたとしてもはっきり見えないので、それが「手による合図」なのか、プロレス技の「ラリアット」の真似をしているのか、後続車には判別が困難ということだ。「合図もせずに割り込まれた」と、ドライバーの気分を害しかねないので対策が必要だ。

▼そこで夜間は、自転車乗りの上半身にライトなど発光体を身につけることを義務づけてはどうか。両腕の手首当たりに取り付けるのが良い。合図を出すときは腕の上げ下げを2~3回、機敏に行なうことでウインカーの役割となる。周囲に意思表示を的確に伝えることができ安全に資する。法制化をまちたい。



自転車乗り上半身にはヘッドライトが当たらない


画像を拡大すると腕を広げていることがわかる
(明るさを補正)