2013年5月23日木曜日

ばねのない自転車サドルを禁止せよ

▼競技用自転車に乗ると、おしりがすこぶる痛くなるという。アスファルトとコンクリートの境目や停止線を通過するときなど、わずかな段差でも衝撃・振動が伝わるため、筋肉や骨にダメージを与えているようだ。乗車後は歩くのが困難となるなど、日常生活に支障をきたす場合もあろう。

▼原因は、流線型の極細サドル。衝撃を吸収しにくい構造となっているのだ。で、競技用自転車乗りのなかには、分厚いパッドが入ったパンツを履いてごまかそうとしているが、根本的な解決に至っていない。衝撃を避けるため、段差などを通過するときは腰を浮かして運転している。

▼腰を浮かす行為は、衝撃度が高まる時速30キロ超の爆走時に必須となっているが、危険極まりない。重心が不安定となるため、ハンドルやブレーキをしっかりと操作できないばかりかバランスを崩し転倒しかねない。そもそも乗るだけで人体が痛くなるような乗り物は、欠陥品にほかならい。

▼ママチャリをみよ。サドルの下には、緩衝材としてばね(スプリング)が2本備わっている。段差を通過するとき座ったままでも激痛は走らない。乗り心地は柔らかいため、揺れが激しくなる高速走行を自制効果が期待できる。交通安全の観点から、ばねがない自転車サドルを禁止するよう法改正すべきだ。


路面の衝撃を吸収するサドルのばね

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