2011年11月29日火曜日

自転車 警察官は歩道を走れ

▼先日、自動車を運転中、反対車線に目をやると驚愕の光景が映し出された。なんと警察官が自転車で車道を走行しているでないか。突然の出来事に周囲はあっけに取られた。

▼ 場所は東京・杉並区の環状8号線。大型トラックなど交通量の多い都内有数の幹線道路。片側3車線で路肩は極端に狭い。この区間を身体がむき出しの自転車で ヘルメット非装着で走るのは自殺行為に等しい。歩道に目を向けると通行人はいない。しかも自転車通行可の標識が威光を放っていることを考慮すると誠に残念 だ。

▼そもそも、警察官は自転車で車道を走るべきでない。言わずもがな、警察官はパトロールが目的で自転車に乗っている。歩行者を狙っ たひったくりや通り魔など、歩道上で起こりうる事件・事故を防ぐべく、不審者に目を光らせねばならない。車道なんぞ走っていたら、歩道が盲点となり犯罪の 温床になりかねない。

▼車道はパトカーや白バイによって治安維持が図られている。歩道の防犯活動は自転車に乗った警察官の役目だ。警察官は緊急時以外は爆走することはない。歩道では徐行しており、安全運転の模範を示している。危険な車道を走行するのは逆効果だ。やめていただきたい。


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歩道上にある「自転車通行可」の標識を見落とす警察官

2011年11月22日火曜日

世捨人語 『警察庁・交通局長、「自転車は歩道」を尊重』

21日の読売新聞朝刊に、自転車対策について警察庁の石井隆之・交通局長のインタビューが掲載してありました。「(自転車は)徐行なら歩道構わない」との 見出しに、多くの国民は安堵(あんど)の表情を浮かべたことでしょう。「車道走行徹底」というのは行き過ぎで、「自転車は歩道」という慣例を尊重した発言 であり、十分評価できます。

石井局長は、「高齢者や子供を乗せた保護者、前かごに荷物を積んだ人などは歩道で良い」と明言しています。「前かごに荷物を積んだ人」というのは、買い物袋を積んだ主婦など自転車利用の担い手であることは明白です。

競技用自転車ほかスポーツタイプの自転車には前かごがありません。これら自転車はブームで台頭してきており、乗り手は力任せに突っ走る野郎です。野郎が安全・安心をおびやかしています。当ブログでも「成人男性の自転車利用は控えよ」と提言したところです。

一 方、気になるのは石井局長の「スピードを楽しむ人は車道」という発言です。スピードを楽しむとは何事でしょうか?公道は遊び場ではありません。競技用自転 車の爆走練習を許しているかのようで遺憾に思います。訂正を求めるとともに、自転車固有の制限速度(時速15キロ)の法制化を強く要望します。

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歩道から追い出され迷走する自転車(新宿駅西口)




参照
成人男性の自転車利用は控えよ

2011年11月17日木曜日

「違法駐車」と決めつける輩(やから)

▼車道の左端を走る自転車にとって、路上に停車(駐車)中の自動車が危険だという。で、競技用自転車乗りにありがちだが、停車中の自動車をみるなり全て「違法駐車」と決めつけており遺憾に思う。

▼いいか、人の乗降や5分以内の貨物の積み下ろしの場合は「停車」であって「駐車」ではないゾ(道交法2条1項18号)。運転者が直ちに運転できる状態であることも必要だが、「駐車違反」とのたまう輩(やから)は、きちんと確認した上で非難しているのか甚だ疑問である。

▼間違えてもらいたくないのは「駐・停車禁止」。規制場所は交差点や横断歩道付近など道交法44条で規定されている。こちらは「駐車」はもちろん人の乗降ための「停車」も禁止されている。従って「停車違反」と非難するなら、素人でも容易に判断がつくのでまだわかる。

▼ ちなみに歩道も「駐車禁止」場所だ(道交法44条~48条)。当然、自転車も規制の対象だ。「駐輪」という言葉でお茶を濁しているが、列記とした違反行為 だ。自転車を特別扱いすることを国民は望んでいない。歩道に停めている自転車を、道交法違反として徹底的に取り締まるよう関係機関への働きかけを強めたい。

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ごみ袋(手前)と並んで放置された違反自転車

2011年11月8日火曜日

「自転車は車道」と決めつける輩(やから)

▼警察庁が先日公表した「自転車通達」が注目されている。勘違いする輩(やから)が多いが、この通達は「自転車の車道走行を徹底」を促したものではない。いいか、よーく読め。「歩道以外を通れ」と書かれてはいるが、「車道を走れ」とは言っていないゾ。

▼こじつけではない。関係者から聞いた警察庁の見解である。どうやら通達にある「歩道以外の場所を通行することを促す」という文言を、早合点して「車道走行を促す」と解釈した誤報がはびこっているため、国民は混乱しているようだ。

▼じゃあどこを走れというのか?通達には「自転車専用の走行空間の整備」を推進するとしているだけで、明言を避けている。すなわち、警察庁としては現状、自転車の車道走行は危険なため、自転車レーンの整備が先決という姿勢なのであろう。

▼ この時期に通達を公表したのは、自治体でこれから本格化する新年度予算編成にあたり、自転車レーン整備費を計上するよう促したのでないか。報道機関を利用 し気運を高めた戦略も見透かせる。いずれにせよ、自転車の公道走行は危険ということであり、自転車レーンが整備されるまで全面禁止するのがスジではないか?



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歩道内に自転車レーンを設置するのが理想だ(荒川区・南千住駅前)




参照
自転車レーンが整備されるまで自転車の車道走行を禁止せよ

2011年11月1日火曜日

競技用自転車に「ターボスポーク」設置を義務づけよ

▼自転車が歩行者に激突する重傷事故が後を絶たない。原因としてあげられるのは、スピードの出し過ぎだ。車道ではレース専用に開発された競技用自転車がは びこっており、今後、自転車の車道走行が徹底されれば、競技用自転車を加害者とする自転車同士の事故が増えるのは確実だ。


▼自転車事故の原因をさらに追及すると走行音が出ないのも要因だ。先日、神奈川・相模原市で発生した死亡事故は、被害者が自転車の接近に気づいていれば防げた事故ではないか?特に競技用自転車は、無音で時速30キロ超の猛スピードで走行しているわけで、突然の追い越しにびっくりして転倒するママチャリが車道で続発することが今後、懸念される。

▼そこで、提案したい。競技用自転車に「ターボスポーク」(商品名)の設置を義務づけるのだ。これは、タイヤの回転数で排気音が出るという擬似マフラー(触媒器)だ。「暴走族ごっこ」を楽しむ小・中学生の間で人気という玩具(がんぐ)であるが、ぜひとも交通安全で活用しようでないか。

▼ 音は3種類出せるというから、交通状況に応じて使い分けるのもいい。音で自転車の存在をアピールすることで、周囲は注意を払い衝突事故は回避される。円滑 な交通の促進に寄与するであろう。自転車を加害者とする悲惨な交通事故を1件でもなくすのが、交通安全を願う国民の願いである。競技用自転車の「ターボス ポーク」の設置義務を法制化したい。

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後スポークに設置する爆音装置


参照
走行音の出ない危険な競技用自転車に法整備を

動画