2012年11月29日木曜日

新企画・自転車はココを走れ! 「アンダーパス(地下道)編」

▼写真を見よ。都内郊外のとあるアンダーパス(地下道)入り口。原付バイクの通行を禁止する標識が設置されてある。暗くて狭い地下道では、速度30キロに制限されている原付バイクを追い抜く大型車やバスが車線変更をするのは危険であるからの措置であろう。

▼原付バイクが禁止であれば、当然、自転車やリアカーも通行ができないはずだ。が、自転車通行禁止を示す標識がどこにも見当たらない。自転車は通行できるのか。否、先輩格の原付バイクを差し置いて、チャリコを通すわけにいかない。

▼ おそらくこれは自転車が車道(地下道)を走行するのは常識的にあり得ないから、あえて標識を設けなかったのであろう。標識の不備をこれみよがしに、競技用 自転車で爆走することは許されないゾ。もっといえば、この地下道は線路の下を通り踏切渋滞の解消が目的だ。速度差のある自転車によって渋滞を招いたら本末 転倒でないか。

▼側道を直進すれば地下道と合流する。さらに歩道に目をやれば、人っ子一人いないガラガラだ。交通の円滑という公共の福祉のために、車道を走る競技用自転車乗りに歩道の活用を促したい。段差でリム打ちパンクするというのは理由にならない。速度を落として段差を乗り越えろ。



原付バイク通行禁止標識を3カ所設置



※新企画「自転車はココを走れ!」(随時掲載)では、ドライブレコーダー(車載カメラ )の映像を教材に、運転免許がなく交通ルールに疎い競技用自転車乗りに対し安全な走り方を啓発します。

2012年11月22日木曜日

発見!! 自転車の右側通行がもたらす相乗効果

▼先般、「車道を走る自転車は右側通行にせよ」を提言したところ驚くほど反響があった。今回、右側通行の安全性を裏付ける事例を紹介したい。都内・多摩川遊歩道(通称サイクリングロード)だ。今春あたりから新たな通行ルールが定められ、道路中央寄りは自転車のままで、両端を行く歩行者を右側通行としたのだ。

▼右側通行にした区間は府中市で、人出が多くしかも大人が横に4人並ぶと通れなくなるほど道幅が狭い。新ルールを適用した当社は戸惑いも見られたが、月日とともに徹底され、利用者から通行環境が向上したとの声が聞かれる。

▼ 歩行者のマナーが改善したからだ。これまで片側通路をふさぐように並んで歩く夫婦やカップルが、後ろから来る自転車の存在に気づかなかったことでトラブル の原因となっていた。歩行者を右側通行にし対峙させたところ、前から自転車が近づくなり脇に寄って進路を譲る気配りを見せるようになった。

▼ 車道を走る自転車とて同じだ。右側通行にすれば、後続の自動車が追い越しをしようとしても頑なに進路を譲らない厚かましい輩(やから)は排除されるわけ で、交通の円滑に資する。ドライバーのストレスが大幅に軽減することにもなり、弱者保護の思いやり運転に一段と磨きがかかると確信する。


右側通行となった歩行者のマナーが改善
(東京府中市の多摩川遊歩道)

2012年11月15日木曜日

ドロップハンドル車の傘差し運転を解禁せよ

▼自転車の傘差し運転は安全運転義務違反(道交法70条)に問われる。道路交通法施行細則で禁止を明文化している地域もある。先日、歩道を歩いていたら後 ろから傘差し運転の自転車に追い抜かれた。のんびりとした速度であった。それもそのはず、傘が受ける空気抵抗でスピードが出せないからだ。

▼一方、競技用自転車に目をやると、みな爆走練習を兼ね猛スピードで突っ走っている。固有の制限速度がないため、スピード違反に問われることがまずない。ただ、ヘルメット着用義務がないのに原付バイクの法定速度(時速30㌔)を上回るスピードで走るのは違和感を覚える。

▼ご案内のとおり、悲惨な事故の原因は速度超過だ。スピードを抑制が求められる。そこでスピードが出やすいドロップハンドル車に限って傘差し運転を認めてみてはどうだろうか。きつい前傾姿勢では、傘が進行方向に向かって開き空気抵抗をもろに受け爆走が困難となるからだ。

▼ 片手運転の弊害もあろうが、小学生や主婦ならまだしも、ドロップハンドル車に乗っているのは身体を鍛えたそこそこ運動能力がある輩(やから)だ。問題なか ろう。ここで勘違いしてもらいたくないのは、雨の日に限定しないことだ。すなわち一般公道を走行するドロップハンドル車は、気象条件に関わらず傘差しを義 務化すべきだ。



傘差し運転で爆走は困難

2012年11月8日木曜日

ドロップハンドル用ひじかけを即刻禁止せよ

▼この夏1番のサプライズは土下座しながら運転する競技用自転車乗りを見たことだ。中国雑技団か?いや違う。原因は、そのスジの世界で「DHバー」(エア ロバー)と呼ぶドロップハンドルに取り付ける補助ハンドルだ。ひじかけが設置されており、両ひじを置いてハンドルにもたれかかるようにうずくまって運転す るのだ。

▼このDHバー、売り文句はスピードアップ。上半身が地面と平行となる姿勢となるため、前方から受ける空気抵抗を低減することができ、通常より時速2~3㌔スピードアップできるとのことだ。

▼「笑わせるな!!」。前輪に体重が集中する姿勢で二輪車を運転するのはとても危険だ。挙動が安定せず、バランスを崩して転倒しかねない。致命的なのはハンドルを握っていないことだ。両手放し運転しているわけで交通安全と相容れない非常に危険な玩具だ。

▼競技用自転車乗りに言いたい。何故(なにゆえ)に先を急ぐのだ。一般公道を走行するならスピードよりも安全を競え。悲惨な交通事故の当事者となれば取り返しがつかないゾ。DHバーは、安全運転義務違反(道交法70条)を適用し、取り締まりを強めるべきだ。

kneel down
ひじをついて手放し運転となり危険極まりない
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2012年11月1日木曜日

サンバイザーで顔を隠して自転車に乗る輩(やから)

▼最近、サンバイザーで顔を隠して自転車に乗る輩(やから)が目立つ。黒色透過プラスチックのひさし( つば)で顔面をすっぽり覆っているのだ。主に中高年の女性が、紫外線を遮断するサングラス代わりに使っている。

▼下を向いているようにも見えるなど、一体どこを見て運転しているのかわからない。顔が見えなければ視線で意思表示を伝えることができず、他の交通との譲り合いが困難となる。交互通行の自転車専用レーンなど、狭い道路をすれ違うときは危険だ。

▼ ウインカー(方向指示器)やブレーキランプが備わっていない自転車にあっては、衝突回避にはアイコンタクトが欠かせない。片手運転となる手による合図のよ うに車体をふらつかせることなく周囲へ意思を伝えることができる。顔(眼球)を隠していてはアイコンタクトがとれず交通の安全が確保できないでないか。

▼何もサンバイザーだけでない。競技用自転車乗りのスキーのゴーグルのようなサングラスとて同じだ。眼球が見えない色の濃いレンズを装着しているので、アイコンタクトがとれず危険だ。 競技用自転車乗りの濃色サングラスをいの一番で禁止すべきだ。



ひさしですっぽり顔を覆い、
どこを見て運転しているか
わからない