2013年9月23日月曜日

競技用自転車、これが危険なすり抜けだ

▼自動車のドライバーは2輪車のすり抜けを快く思わない。走行中は危険であるばかりか、信号待ちで停止中に側方をすり抜けられると、ドアミラーに接触・破損のおそれがあり、迷惑極まりない。

▼画像をみよ。車道の左端を走行していた競技用自転車は、信号待ちで停止中のトラックで前へ進めなくなった。停止するかと思いきや、後輪を持ち上げ進行方向を右へ90度転回し、乗用車の前を手刀も切らずに横切るのだ。

▼その後も第1車線と第2車線の間を猛進し、交差点の手前まで行く始末。もしクルマが突然動きだしら、驚いて挙動が不安定となろう。ふらついた際、クルマのボディを傷つけでもすれば、取り返しがつかないトラブルに発展しかねない。

▼繰り返すが、これは信号待ちの車列だ。渋滞で自動車の流れが滞っているのではない。信号が変わればスムーズに流れる。青信号になるまで長くて3分もないであろう。先を急ぐな。無茶なすり抜けはせず、信号が変わるまでおとなしく待ってろ。


トラックと乗用車の間に入り込む

クルマとクルマの間をすり抜け

2013年9月19日木曜日

やめよ!間違いだらけの輪行

▼北関東にある、とある田舎駅。25分ほど待つと、3両編成の車両がホームに入ってくる。ドアはなんと手動。横にスライドさせて開けると凄惨な光景が。なんと、車内に自転車が止めてあるのだ。その数2台。袋から飛び出た流線型サドルからドロップハンドルの競技用自転車と判断できる。

▼4人掛けのボックス席に座ると前方に、ヘルメットとリュックを通路側の座席の上に置いて占拠する、若い2人組の男が見える。さきほどの競技用自転車の持ち主であろう。乗降の妨げとなるドア前に自転車を置きながら、己は座席で悠々自適にくつろいでいるとはいただけない。

▼彼らは「輪行」(りんこう)をしているのだ。前輪(もしくは両輪)を取り外した自転車を専用カバーに入れ列車で運び遠方に出かけるのだ。旅先では好奇心から浮ついた気分となる。それで競技用自転車で爆走を繰り広げるとなれば、正常な運転ができず危険極まりない。

▼そもそも輪行というのは過疎地の住民が行うものだ。列車を乗り継がなければスーパーや病院がない片田舎において、輪行は生活に不可欠であり納得できる。競技用自転車乗りのレジャー目的の輪行は、他の乗客に迷惑を及ぼしかねず到底理解できない。厳に慎め。

 
車内を占拠する競技用自転車。持ち主は奥
のボックス席に座り大はしゃぎ


ride on train
自転車をそのまま乗せ専用スペースで
立ったままの高齢者
(島根県・一畑電鉄)

2013年9月18日水曜日

自転車の子どもに車道を走らせるな

▼先日、片側1車線の道路をクルマで運転中、前方の乗用車がセンターラインを大きくはみだし車線変更した。どうやら自転車を追い越すようだ。視界に現れたのは自転車に乗った親子連れ。道路中央寄りに母親、路肩寄りに子どもが並び走行している(画像)。

▼子どもは、乗り慣れていないのか、ふらふらしながら1メートルほどペダルをこぐと、足をつけて止まってしまう。補助輪がないと長い距離を走行できないのであろう、危なっかしい。そのすぐ横を大型のSUV(多目的車)が通過したわけで、子どもが抱いた恐怖心は想像に絶するであろう。

▼反対車線にはガードレールで囲まれた歩道があるのに、母親の判断は非常に残念だ。ヘルメットをかぶらせても、身体がむきだしとなり走行が不安定となりがちな自転車で、子どもに車道を走らせるのは虐待に等しい。

▼それにしても「自転車は車道 」という言葉が一人歩きしていないか。道交法は、人力車や馬車が走る道路を想定して制定されたものだ。4輪の自動車が主役となった現代の車道にはそぐわない規定が残っている。時代錯誤的な条文を放置した立法府の責任は重い。軽車両(自転車)に関する部分は抜本的に改正すべきだ。



車道を走る恐怖からか、子どもの足は小刻み
に震えていた

2013年9月16日月曜日

自転車は軽々しく車道に出るな

▼ドライバーの神経を逆なでする自転車をドライブレコーダー(車載カメラ)がとらえた。画像をみよ。自転車に乗った男子高校生。歩道を走行中、突然、車道におりてきたため接触事故を起こす寸前であったのだ。

▼歩行者や障害物を避けるために車道にはみ出す自転車は予測できる。画像を見る限り、歩道の幅は狭いものの、円滑に走行できる状況だ。なのに、クルマが接近中の車道に飛び出すのは理解できない。

▼車道を走行中の自転車とて同じだ。路上駐車を避けるために、後方確認や合図も出さずに進路変更するのと同じである。周囲の交通にとって迷惑だ。自転車にはバックミラーが備わっていないので横着するのであろう。

▼いずれにせよ、自転車にあっては、クルマの進路を妨害しかねないので、可能な限り歩道走行を維持するのが望ましい。やむを得ず車道に出るときは、信号機のない交差点を通過するときと同じように、一時停止し左右の安全を確認してから進入せよ。


平穏に歩道を走行中の自転車


車道に飛び出しクルマと接触寸前

2013年9月11日水曜日

競技用自転車にFF化(前輪駆動)を義務づけよ

▼国内のクルマはFF方式が主流だ。フロントエンジン・フロントドライブといって、車体前部のボンネットに搭載したエンジンで前輪を回転(駆動)させ車体を動かす。車両を引っ張りながら進むFF車は、直進安定性に優れているのが特徴だ。

▼自転車はどうか。車体の中央に動力源となるペダルがあり、チェーンを介して後輪を駆動させている。クルマでいえばミッドシップ(MR)といったところか。で、自転車がふらつきやすく走行が不安定となりがちなのは、後輪駆動に要因があるのではなかろうか。

▼自転車の直進安定性を高めるにはクルマと同様、FF化(前輪駆動)が最適であろう。そこで想起されるのがペダルとクランクが一体となった「ミショー型自転車」。ペダルとタイヤの回転が一致する関係で推進力が制限され、スピード抑止効果があるのも利点だ。

▼巷間(こうかん)では、競技用自転車が原付バイクの法定速度(時速30キロ)を上回るスピードで走行し、公道の安全・安心をおびやかしている。爆走阻止のため、競技用自転車にペダル・クランクによるFF化を義務づけてみてはどうか。法改正がまたれる。


前輪駆動の「ミショー型自転車」(日本CSC所蔵)

2013年9月6日金曜日

世捨人語 「狂気の沙汰?モスクワ自転車事情」

先日、夏休みを利用してマラソン観戦をしました。ロシア(モスクワ)で開かれた世界陸上です。注目は男子。日本から4人の選手が出場しました。ルジニキ・スタジアムを発着地にモスクワ川沿いの市街地を力走しました。

片側3車線の広い道路を周回するコースです。沿道(歩道)には声援を送る人でにぎわっていました。歩道から選手を追いかけるギャラリーもたくさんいました。国内のマラソン大会でもお馴染みの光景です。

モスクワっ子のマラソン追っかけ集団は、ドロップハンドルの競技用自転車をはじめローラースケートの人も目立ちました。平均時速20キロ余という、マラソンランナーと並走していたのは驚きです。歩道は快適に走行できる空間のようです。

一方、車道には自転車専用レーンは設けられていませんでした。モスクワでは「自転車は歩道」なのでしょうか。日本のように、身体がむきだしとなる自転車にクルマと同じ走行レーンを走らせることだけは避けてほしい。そう願う今日この頃です。


筆者自慢の液晶テレビ