2013年9月19日木曜日

やめよ!間違いだらけの輪行

▼北関東にある、とある田舎駅。25分ほど待つと、3両編成の車両がホームに入ってくる。ドアはなんと手動。横にスライドさせて開けると凄惨な光景が。なんと、車内に自転車が止めてあるのだ。その数2台。袋から飛び出た流線型サドルからドロップハンドルの競技用自転車と判断できる。

▼4人掛けのボックス席に座ると前方に、ヘルメットとリュックを通路側の座席の上に置いて占拠する、若い2人組の男が見える。さきほどの競技用自転車の持ち主であろう。乗降の妨げとなるドア前に自転車を置きながら、己は座席で悠々自適にくつろいでいるとはいただけない。

▼彼らは「輪行」(りんこう)をしているのだ。前輪(もしくは両輪)を取り外した自転車を専用カバーに入れ列車で運び遠方に出かけるのだ。旅先では好奇心から浮ついた気分となる。それで競技用自転車で爆走を繰り広げるとなれば、正常な運転ができず危険極まりない。

▼そもそも輪行というのは過疎地の住民が行うものだ。列車を乗り継がなければスーパーや病院がない片田舎において、輪行は生活に不可欠であり納得できる。競技用自転車乗りのレジャー目的の輪行は、他の乗客に迷惑を及ぼしかねず到底理解できない。厳に慎め。

 
車内を占拠する競技用自転車。持ち主は奥
のボックス席に座り大はしゃぎ


ride on train
自転車をそのまま乗せ専用スペースで
立ったままの高齢者
(島根県・一畑電鉄)

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