8月21日にテレビ東京系列で「激録・警察24時」という番組が放映されました。このなかに北海道警察本部・地域部職務質問技能指導班が、ふらふら運転で自転車に乗っていた学生を飲酒運転で取り締まる場面がありました。
「呼気検査」をした後、アルコールによる身体への影響を調べるため、「歩行検査」をしました。学生は警察官の指示に従いまっすぐ歩いたのですが、歩く速度が遅いということで「飲みすぎ」と判断されました。番組では「酒酔い運転」の容疑で検挙されたと説明しています。
「酒
酔い運転罪」は「酒に酔って正常な運転ができない状態」(道交法117条の2の2第3号・4号)のことをいいます。「正常な運転ができない状態」の基準に
ついては明文化されておらず、現場の警察官の判断にゆだねられています。一般的には「歩行検査」が行われるようです。
今回の事例では「ヨタヨタ歩き」が決め手となりました。ちなみに「酒酔い運転罪」は、交通違反キップで済むような軽微な違反ではないので現行犯逮捕となりますが、手錠をかけるシーンがなかったので、二度としないよう「誓約書」を書かせて済ませたと思います。
職務質問のやりとりをまとめました。
テレビ東京「激録・警察24時」(8月21日放送)より
夏の夜の札幌。パトカーで警ら中に歩道をふらふらと走りが定まらない自転車を発見。
警察官B「こんばんは。酔っ払ってるか?」
学生「はい」
警察官B「すごい蛇行して歩いているぞ(原文まま)」
学生「はい」
警察官B「運転しちゃダメだ、それだと誰かひいてしまうよ」
【”職務質問は気合いだ”を信条とする警察官A登場】
警察官A「自転車立てて」「酒飲んでるのか?」
学生「うん、メロメロですね」
警察官A「ダメだぞ酒飲んで運転したら。酔っ払ったら。なっ、同じなんだぞ車と」
学生「運転はしてないですよ」
警察官A「自転車乗ったべ。乗ったらだめだって」
学生「乗ってはいないです」
警察官A「乗って歩いているだろここに(原文まま)」
学生「今押してました」
警察官A「何言ってんだ。ふらふらふら…。ダメだこれ。乗せろ」
【学生をパトカー内に誘導】
警察官A「何飲んだの?」
学生「ビールと日本酒」
(ナレーションで大ジョッキでビールを5杯と日本酒3合を飲んだと説明)
警察官A「この数字、0・5ってところまでなってるからな」(※0・15で酒気帯び運転)
【歩道に出てアルコールが行動に影響をしているかを確認(歩行検査)】
警察官A「(両手を広げ)真っ直ぐ立ってみ」
警察官A「ずっーと」
警察官A「こっち前見て」
警察官A「前みて歩いて」
警察官A「普通に歩いてこい。普通に」
学生「(ゆっくりだがまっすぐに歩いている)」
警察官A「よし分かった。飲みすぎ」
学生「はい」
警察官A「自分で分かるべ?」
学生「はい」
警察官A「いつもこんなヨタヨタ歩くか?」
学生「そうでもないです」
警察官A「大丈夫だべ?」
学生「はい」
警察官A「普段はちゃんと歩くよな?」
学生「はい」
警察官A「それだけアルコール入ってんだぞ」
学生「はい」
警察官A「自転車でこんなくにゃくにゃしていたら、当然止められるだから。分かった」
学生「はい」
警察官A「自転車なんかたいしたことないといって足代わりにしているけど…」
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